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ライドシェア講演13

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ライドシェア講演13

タクシー運賃を安くしたら、どの程度需要が増えて、経営として成り立っていくのか研究する必要があります。本当は、安い運賃で営業している会社のデータがオープンになっていれば、調査研究できるのですが、残念ながら入手できないので、勝手な想像でいくつかの事例を考えてみます。
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 まずは、北九州交通圏で唯一営業している安価なハイヤーに事例です。初乗は15分又は5kmまで800円、加算は15分又は6km毎に800円です。深夜運賃の割増がないので、タクシーの深夜料金と比べると、10km付近では半額以下になります。周辺の聞き込みによると、需要は特に深夜に多いようで、運転手さんの休憩はほぼ取れない状況だということです。
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 走行時間の勝手な比較では、安価なハイヤーの場合、無駄な時間はなく効率的な運行であることがわかります。ただし、単価が安い分、走行時間が長い割に売上が多くない点と、燃料費比率が高くなる点が経営上の欠点になると思われます。安くすれば、需要は増えるのですが、全体に安くするのは得策ではありません。
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 弊社の周辺での、代行運転事業者の運賃をまとめてみました。代行運転は、2名対応にも関わらず、6km以上になるとタクシー1台よりも安い設定になっています。これなら、タクシーで帰るよりは、自家用車で行って代行で帰った方がかなり安くすみます。代行運転も、週末などは30分待ちなどという話を聞きます。安いことで、それだけ多くの需要が出てきたのだと思います。

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