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ライドシェア講演12

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ライドシェア講演12

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タクシー事業の現状を見てきましたが、今のタクシーが“移動ニーズを満たしているか?”という点について、もう少し考えてみたいと思います。「配車アプリの導入で需要が増える?」というのは、ちょっと甘いでしょう。Uberも、Uber-Xだから伸びたのであって、安いことが大きな理由になっています。
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 利用者と事業者の認識のギャップもあります。「運賃が少しでも安いこと」については、利用者は大半が重要であると答えているのに対し、事業者は30%程度しか重要と思っていません。この認識のギャップが、現在までの改革を逃してきた原因です。恐らく、国交省も運賃の重要性を重要視していなくて、運賃についての踏み込んだ議論を避けてきたのだろうと思います。
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 「障害者が望む交通手段は?」という調査結果があります。タクシーの利用は実際には少ないのですが、願望になるとぐっと増えてきます。「使いたいけど(高くて)使えない」というのが本音のようです。
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 では、タクシーを使うときはどんな時なのでしょう?
・急用、急病の時
・雨などの悪天候の時
・深夜の帰宅
という項目が多く占めています。要するに、MUST需要しかないのです。「しょうがないから使う」ということです。
 「もっと使いやすいタクシー」を開発する必要があります。

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