ライドシェア講演11
タクシー事業の現状の続きと総括です。
「タクシー需要が減少してきたから、タクシーが過剰になって減車をしなければならない」というのは真実でしょうか?
一方で、福祉輸送限定事業の車両数は、1万台を超えています。
運転代行随伴車両数は、3万台近くあります。
自家用有償福祉車両数は、1万5千台になっています。
本来、タクシーの果たすべき分野の中に、5万台以上が増えてきているのです。法人個人合わせてのタクシーが23万台ですから、2割以上の需要がタクシー以外に流れて行ったのです。ですから、タクシーの輸送人員が減少したのは、タクシーが需要ニーズを満たすような取り組みをしてこなかったから、と私は思います。
特措法の減車休車では本質的な解決にはなりません。“タクシーができることをもっと増やしていくこと。特に運賃については、利用者・運転手・会社の3方良しの多様化を考えていくこと”が必要です。