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ライドシェア講演10

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ライドシェア講演10

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ライドシェア講演では、タクシー業界以外の方が3分の1ほど参加されていましたので、タクシー事業の現状を振り返りました。
 平成7年からの20年間で、タクシー車両数は規制緩和で一度は1割程度増加し、その後特措法により規制緩和前より1割ほど減少しています。ただし、その間、輸送人員は右下がりが激しく、4割も減少しています。
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 特措法の減車により、日車営収は上がったのでしょうか?平成21年以降のグラフでは、そのようにも見えますが、相関図によると、日車営収が車両数に影響しているとは言えません。
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 名目GDPと日車営収との相関を取ると、こちらの方がずっと相関係数が高くなっています。つまり、平成21年以降の日車営収の上昇も、減車による効果というよりは、景気が少し上昇したことによろものと思われます。
 現状のタクシー事業を冷静に判断した場合、運転手が不足し稼働率が減少している中で、今議論すべきなのは減車のことではなく、活性化のことのみであるということを、私は強く主張したいと思います。

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