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ソウル視察その2

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ソウル視察その2

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ソウルのバス・タクシー事情について説明します。
 ソウル市内のバスは、2004年7月から大きく改編されました。従来は、バスの多くが市内中心部を通って郊外に向かうため、中心部の交通が混雑していました。博多で例えれば、博多駅や天神を含む路線が多すぎて、駅や天神が混雑するような感じです。そこで、幹線バスと支線バスを別系統にし、乗換を前提にすることで、中心部の混雑を緩和しようとしたものです。
 バスの種類をわかりやすくするように、幹線バス(ブルーバス)、支線バス(グリーンバス)、広域バス(レッドバス)と色分けをしました。料金は、乗換をする度に払うのでは以前より高くなってしまうので、10kmまでは5回まで、30分以内は(交通カード利用の場合)無料で乗換ができるようになりました。
 地下鉄の運賃もゾーン制から距離制に変更し、バスとの乗換も無料になりました。例えば、地下鉄からバスに乗り継いでも、10キロ以内なら900ウォン(100円程度)だけです。
 このバスの改編により、ほぼ100円で移動できることになり、市内のバス・地下鉄料金は安くなったことになります。その影響は、タクシーにも及び、タクシーの需要が大きく減少し、タクシーの運転手の不満が増えたという話です。
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 ソウル市内には、バス停のようなタクシー乗り場が整備されていました。これは、タクシーをバスと同様な公共交通機関のひとつと考えた交通政策の表れと言えます。

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