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タクシー業経営セミナー

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タクシー業経営セミナー

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今日は、エコー電子工業主催のタクシー会社向け経営セミナーに行ってきました。講演は、船井総研のタクシー専門のコンサルタントである酒井さんという方で、以前当社にも来ていただいたことがある方です。何年前だったか、最初お会いした時はまだまだ勉強中という感じがしましたが、今回は自信を持ってコンサルらしい話し方になっていて、(失礼ながら)成長したなあと感じました。タクシー業界に関わって6年ほどというので、やはりタクシー業もその気になれば数年で極めるものだと思いました。私でも、この業界に入ったときは、道路運送法関連を隅までじっくり読んだだけで、古いタクシー屋さんよりも知識では上になってしまうくらいなので、これだけ勉強しない業界も珍しいとも言えましょう。
 講演の中で勉強になった点を列記してみます。
1)MS(マーケットサイズ)から自社の占有率を把握する。
 タクシーのMSは、年間ひとり1万5千円ということなので、当社の商圏が2万人とすると3億円ということになります。とすると、当社の占有率は9割くらいになって、それ以上はそうは見込めないということになります。ただ、MSの算出の方法が、タクシーの全国の売上を人口で割っているとしたら、ただ単に全国平均したものであるとも言えます。どちらにしても、従来のタクシー需要ではどうやっても大幅な伸びは期待できないというのが主旨で、バスや旅行などの市場に入り込んでいく必要があるということです。
2)新卒を採用しよう。
 「脱タクシー」で地域密着総合旅客事業に取り組むことを前面に押し出して、合同会社説明会などで新卒の社員を採用していくという話は、なるほどと思いました。タクシー業界では、今までは新卒というのは「入っていけない聖域」みたいに考えていましたが、そこに乗り込んでいくのも手かもしれません。講師も話してましたが、従来の「運転手」では会社が良くなることはないでしょうし。
3)旅行業と貸切バスへの参入
 そう思って、私も旅行業務取扱管理者の資格も取ったのですから、思い立った時に始めなければなりませんね。
4)効率化か付加価値化か
 うちの会社は、当初から効率化には限界があり付加価値化しかないと考えていたので、この道しか残されていませんね。
―――
 北九州のタクシー業界も、そろそろガラッと方向転換をしないといけない時期にきていると思います。ただ、全タク連も東旅協も各県も、業界のトップは会社の規模も大きく、基本的には「効率化」の路線なので、本当は業界を2つに分けてしまうべきなのだろうと思います。「アラ40」とそれ以下くらいで分けるのが適当かと、以前から思っています。

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