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コミュニティバスの再編と路線バスの廃止

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コミュニティバスの再編と路線バスの廃止
3日は、岡垣町の「地域公共交通協議会」が開催され、委員として出席しました。
 主な内容は、平成20年度の事業報告と決算報告、21年度の事業計画についての協議でした。岡垣町では路線バスを補完するものとして、町が民間(バスとタクシー会社)に委託してコミュニティバスを運行しています。昨年度から、公共交通活性化のための国の補助金が利用できるようになったことから、主にコミュニティバスの再編を目指した事業を行なっています。
 平成20年度が調査事業で、今年度から具体的な実施に移ることになります。国からは、2千万円強の予算がついて、低床バスの導入やバス停の整備を含めた路線の再編や、実証運行を行なうようになっています。
 ところが、昨日の会議の最後の「その他」で報告された事項で、路線バスの一部区間の廃止が西鉄バス宗像さんから説明されました。廃止の1年前に届出するルールになっているようで、3月31日付けで、来年の4月1日廃止の書面でした。廃止されるのは遠賀川駅から海老津駅に向かう路線の一部ですが、年度毎に赤字額が膨らんでいる様子がグラフで描かれていました。19年度は平均乗車密度が2.8人と少なく、廃止も止むを得ない状態で、委員からも意見の言いようがありません。問題は、この路線廃止に伴って稼動車両を1台減らすことで、他の路線の運行回数にも影響が出る(減少する)ということです。
 せっかく国の予算がついて、コミュニティバスをもっと便利なものに再編しようという中で、水がさされたような感じです。
 予算をつけてコミュニティバスを改善しても、路線バスにとっては悪化する状況になったとすると、これもネットワークの一種のパラドックスなのかもしれません。
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