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らしの足を・・2日目来賓あいさつ

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らしの足を・・2日目来賓あいさつ

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――2日目来賓挨拶
2日目の最初になかなかお目にかかれない方々のご挨拶がありました。
①東京交通新聞・二村会長
②国土交通省総合政策局公共交通政策部・蒲生部長
③国土交通省自動車局・藤田局長
藤田局長は、ライドシェア問題にも触れ、新聞が先走っていると言いました。自家用車を使うルールメイキングがまだまだ白紙状態だということでした。公共交通に取り組む関係者が、公共交通会議などで今ある社会資源や制度を使って努力しようとしている最中に、突拍子もなく出てきたライドライドシェアに、国交省としても簡単にYESという訳にはいかないでしょう。ライドシェアで市民の足が片付いてしまうのなら、ここ数十年の議論など飛んで行ってしまう恐れは誰もが抱いていると思います。
自家用車の運転は、誰もができることであり、誰もが人を乗せることも日常茶飯事です。だから、旅館、病院、塾など、いろんな施設がそれぞれの送迎に自家用車を使っています。一方、タクシーやバスは、二種免許を取って、膨大な運行管理が課せられます。そのギャップはとても大きいのに、残念ながらその効果を一般の市民はわかることができません。果たして、二種免許を取得することで事故が減るのでしょうか?私も二種免許を持っていますが、それで事故が減るとは到底思えません。日報の記入や揃えておかないといけない膨大な資料で事故が減るのでしょうか?それも大きな疑問があります。
「誰もが簡単にできること」で、営業車と自家用車をどう差別化していくのか?それにどれだけの根拠があるのか?どこかできっちりと議論し、整理する必要があるのではないでしょうか?私は、二種免許は必ずしも必要ないものと思っています。この制度は、警察の意地のようなものに過ぎません。市民の多くが、二種免許で安全になるとは感じていないと思います。そのことを、誰かがはっきりと言う必要があるのではないでしょうか?
営業車が果たすべきことは、運行に対して責任を負うことが一番だと思います。そこに差別化を設けないといけません。ですから、運行する車は自家用車でもいいのです。運行事業者としての権利と義務をタクシー事業者に課していただいて、その地域に合った交通モードを実践していくべきだと思います。

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