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くらしの足を・・・2日目基調討論/川鍋会長

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くらしの足を・・・2日目基調討論/川鍋会長

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――2日目基調討論
そうそうたる顔ぶれが揃いました。
①みちのりホールディング・松本社長
②日本交通・川鍋会長
③イーグルバス・谷島社長
④千葉県南房総市・嶌田企画政策課副主幹
⑤かながわ福祉移動サービス・清水理事長
⑥弘前大学HOT・大野代表
この中で、私はタクシー事業者なので、川鍋会長の話に注目していて、その内容を紹介します。
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配車アプリのことでも話すのかと思っていたら、2年前に買収したという“館山中央交通”の話でした。
館山中央交通は、車両数33台ですが、館山市の中では4社中の最大手で、シェアが45%だそうです。売上が、年間1億5千万円程度で、この5年間で3分の2に減少して、収支が厳しいという話でした。日本交通のブランドでやってみたのはいいけれど、「30~40台では無理」というのが結論のようでした。「この規模では、日常の運行管理や事務処理などに追われて、何かを考える時間も生まれない」とのことでした。「誰かが館山市内をひとつの会社にしてやってもらった方がいい」というのが本音のようでした。
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全国のタクシー会社では、92.6%が50台以下の規模です。この大半のタクシー会社が、それでも頑張ってやっていこうとしている現実を、川鍋会長が理解するには程遠いと思いました。恐らく、理解したいとは思っていないでしょう。「自分だったら、とっくに100台以上にまとめている」と。私も、彼の境遇だったらそう考えるのかもしれません。
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我々のような小企業の経営とは、住む世界が違いすぎるようです。その世界が違う人たちが、全国のタクシー事業者の代表となろうというのも、やはり難しいのではないかと思います。

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