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都市高速ETC化でタクシーの割引は不要なのでしょうか?

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都市高速ETC化でタクシーの割引は不要なのでしょうか?
今日は、北九州タクシー協会に福岡北九州高速道路公社の方が来られて、北九州都市高速のETCの運用開始について説明されました。後日開催される懇話会の事前説明です。
 ETC導入の効果やETC利用率の推移、割引制度の概要についての説明を聞きました。その説明に対して私は、福岡都市高速でETC化し回数券を廃止したときの、タクシー業界とのやり取りを尋ねました。
 タクシーで都市高速を通る場合、北九州では通常500円のところ、100枚回数券を購入するときの値段410円をお客様から頂いています。これは協会での取り決めごとであるので、仮に乗務員が回数券を切らしているときも、410円にしています。
 ところが、ETC化になったら回数券が廃止され、410円では提供できなくなります。このことから福岡ではバスのように割引制度を作って欲しいと申し出ましたが、一蹴された経緯があり、それから会議にも出てないようです。この話は福岡から聞いていましたが、改めてお尋ねしたのです。
 私は、「持続可能な交通」を推進するためには、公共交通の利便性を向上させることが急務であり、タクシーに乗って高速道路を通行する際の利用料金は少なくとも上げるべきではないと主張しました。
 私「何故、タクシーの割引を考えることが妥当でないと考えるのですか?」
公社「他の都市では前例がないということと、タクシーを割り引くことにするのは1事業者を割引することになり、他の事業との線引きができない。」
 私「私は公共交通という線引きで割引をすべきだと言っているのであって、事業者として考えるのは次元が違うのではないか?」
 私「方法論は別として、移動制約者にとっても重要な足であるタクシーの公共性を考えていただき、私としては是非市民の意見を聞いていただきたい。懇話会のメンバーがタクシーに割引などは必要ないというのであれば、それはそれでそういうことなのだろうと思える。現状の割引やタクシーの公共性をしっかりと議論したうえで、皆さんの判断を仰ぎたい。」
 結局、3日の会議には私が出席することになりました。タクシーは、会議に出てくる人などは普段利用しない人も多く関心が及ばないものですが、しっかりとした議論ができたらと思っています。
また、自分で仕事を増やしてしまったなぁ・・・
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