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プロフェッショナルな介護であって欲しい

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プロフェッショナルな介護であって欲しい
6月3日付けで、5月13日開催の第74回介護給付費分科会の議事録がアップされていました。委員の発言の中で、龍谷大学の池田委員の発言が気に入りました。
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「家族はある意味で、愛情と相続の間で揺れ動いています。本人はこのままのたれ死にしていくんだっていいんだという意識もあります。その壁は厚い。でもその壁の前で立ちすくむというのは、アマチュアです。考えてみると、お医者さんや看護師さんが家族環境や所得水準もあるので、ここで治療は差し控えましょう、まあそれで死んでいくのもしょうがないですねというプロフェッショナルがいますか、いるわけがない。それは医師や看護師の持っているプロフェッショナルとしての職責、あるいは矜持というものが許さないからです。そこを突き抜けられていない。必要な介護サービスというのは、きちんと提供されなければならない。
 ところが今やっている訪問介護というのは、1日1回1.5時間、多くて2回3時間です。あとの21時間でどうしているんですか。本人に我慢してもらっているか、家族に押しつけているわけでしょう。そんなものはケアプランでもケアマネジメントでもありません。つまり、ケアマネジメントそのものが未成熟であって成立していない。これは非常に重要な問題であって、そこが問題だということが重大だということ。これに気がつかない限り、世の中は変わらない。」
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 池田委員の言うとおりで、今の介護は提供できるサービスを行なっているだけで、利用者に必要なサービスをマネジメントできる制度になっていないのです。マネジメント側の資質の問題もあると思いますが、制度的な問題も大きいと思います。プロフェッショナルとしての職責が果たせるような介護保険になったらいいなあと思いますね。
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