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タクシー乗務員の高齢化

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タクシー乗務員の高齢化
タクシー乗務員不足の現状(問題点)が正確に指摘されることがないことから、再度、このブログで述べさせて頂きます。先日も、ある大学の教授が駅のタクシー乗り場にタクシーがないという事実をフェイスブックで指摘していました。夜間にタクシーがいなくなった駅や乗り場がどんどん増えています。あるいは、飲みに行って帰ろうと思い、タクシー会社に電話するも、「タクシーがありません」と断られた事例をかなり聞くようになりました。これは、タクシー乗務員の不足や高齢化によるものです。
 平成31年3月時点での、全国の県毎のタクシー乗務員の年齢構成を見てみました。65歳以上の割合が一番高いのが、山梨県で59.6%。70歳以上の割合も一番高く、35.9%にもなります。65歳以上の割合の全国平均は、47.5%と5割を超えていませんが、東京が37.1%と大きく低めに引っ張っているためもあります。
 年齢構成が高くなると、深夜の仕事が難しくなって、必然的に昼間だけの乗務になってきます。こういった理由から、地方では深夜のタクシー不足が深刻です。東京での年齢構成はそこまでの危機感が無く、いろんな施策が東京を中心に行われることから、地方の高年齢化問題にまで発展しないことがさらに問題です。
 2種免許を持った高齢者よりも、1種免許で無事故の若い人の方がいいというのが私の主張です。タクシー業界がもっとこの問題に危機感をもって、取り組んでいくべきだと思います。
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