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千葉県での待機時間調査から見えるものは?

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千葉県での待機時間調査から見えるものは?
先日の全タク連労務委員会に、千葉県タクシー協会から「タクシー運転者の拘束時間内における駅前プール等の待機時間実態調査結果について」という資料が提出されていました。
 これは、平成26年9月1日から3日までの3日間、千葉県内の会員事業所を対象に、駅前プール等の待機時間を調査したものです。この結果、実働1日1車あたりの平均拘束時間15時間7分のうち、平均待機時間は6時間32分で待機率43.2%だったということです。 
 「それで何が言いたいの?」という感じですが、労働局に対して、最低賃金や労働時間問題に対して配慮してくれという内容です。「これだけ無駄に待機している状況だから、労働時間ではない」と言いたいのか、千葉県からの説明が聞きたかったと思いました。
 せっかくの調査ですから、私なら、1回の待機時間の平均と待機後の実車売上をデータとしてほしいところです。待機時間と売り上げ額をセットで考えることで、時間あたりの売上が出て、時間あたりの給料が出てきます。それが最賃を割っている(ことが多いでしょう)とすれば、その待機事態に問題があることになります。労働局側からは、「待機する時間があったら、少し安くしてでも稼働したらどうか?」と言われそうです。
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