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適正車両数算出の実働率について

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適正車両数算出の実働率について
1月27日に公示されたタクシーの適正車両数を計算する前提となる「実働率」については、各運輸局で異なることがわかりました。ここで、「上限」は、減車を行う上での目安となる適正車両数であり、「下限」は増車可能台数を算出する上での適正車両数です。
・九州運輸局
 「上限」は85%、「下限」は90%
・関東、近畿運輸局
「上限」は80%又は平成13年度値のいずれか低い数値、「下限」は90%または平成13年度のいずれか高い値
・中国運輸局
実働率の「上限」は80%又は平成25年度実績のいずれか高い数値、「下限」は90%
・四国運輸局、北陸信越運輸局
「上限」は80%、「下限」は90%
・北海道運輸局
 実車率、実働率ともに「直近5年間平均実績値」「平成25年度実績値」「平成13年度実績値」の3通りで適正車両数の算出を行い、このうち最も低い数 値を「下限」、最も高い数値を「上限」とする。ただし、実車率0.30、実働率0.85を基準率とし、「直近5年間平均実績値」「平成25年度実績値」の数値が 基準率を下回る場合は基準率を適用
 どの基準が正しいかは何とも言えませんが、全国統一でない点に疑問が残ります。地域の実情に合わせて、各運輸局で基準を作成したということでしょう。どちらにしても、「適正車両数」について、理論的な根拠が欲しいところですね。
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