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適正車両数算出の解説

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適正車両数算出の解説

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1月27日付で、九州運輸局ホームページに、準特定地域の適正車両数が公示されています。適正車両数は、前回の特定地域の数字から変わらないと思っていましたが、それは私の誤解であって、改正特措法では毎年需給判断を行うようです。
 通達によると、必要車両数の算定方法は、次のとおりです。
・「輸送需要量」=「当該準特定地域における直近年度の総実車キロ」× 当該準特定地域における総実車キロの直近5年間分の 対前年比率の平均値(相乗平均)
・「必要車両数」=輸送需要量÷(総走行キロ×実車率÷延べ実働車両数)÷ 365÷実働率
◇総走行キロ、延べ実働車両数・・・直近5年間の平均輸送実績
◇実車率・・・H13年度の実績値
◇実働率・・・原則として90%
 この式を見ても、すっと理解するのは難しいでしょう。図を見ながら、この式の意味を考えてみます。図は、北九州の状況を平成20年を100として模擬的に示したものです。
 まずは、平成20年から24年までの5年間の減少率から平成25年の実車キロを予想します。平成25年の実車キロが過去5年間の平均に対してどれだけ減少したかで、車両数に置き換えたのが、この式の意味するところです。
 また、実働率の前提を85%と90%で見ているところもポイントであり、実際の実働率がもっと低い地域は、それだけでも適正車両数が減少することになります。この式の意味するところをよく理解することが、事業者には求められると思います。
 結果的に、北九州交通圏では、実働率85%基準で、342両(11.8%)の過剰という数字が示されました。さて、事業者がまとまって削減できるのか?

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