水俣の乗合式観光タクシー

九州新幹線の熊本県最南端の新水俣駅において、1人500円という観光タクシーの実証運行が始まっています。3月の新幹線全線開業をにらんだ観光振興策の一つで、市内の湯の児(こ)温泉と湯の鶴温泉への観光アクセス改善を図ろうと、九州新幹線新水俣駅を起点にそれぞれ片道1人500円で行き来できるというものです。通常運賃は湯の児までが1800円、湯の鶴までが2800円前後で、差額は市や国が負担するということです。
ここで注目すべき点は、「1人いくら」という価格の考え方です。この値段の考え方は、乗合の考え方であり、タクシーも乗合思考を導入すべきであるという、いい事例だと思います。「1台いくら」という貸切だけ枠を、早く撤廃すべきだと思いますね。