電車の定員と混雑度とは?
運輸局報を読んでいたら、「2月は時差通勤・通学推進月間」ということで、電車の混雑度の説明が出ていました。
電車の混雑度の定義って知ってますか?次のような説明になっています。
[100%]=定員乗車。座席につくか、吊り革につかまるか、ドア付近の柱につかまることができる。
[150%]=肩が触れ合う程度で、新聞は楽に読める。
[180%]=体が触れ合うが、新聞は読める。
[200%]=体が触れ合い、相当な圧迫感がある。しかし、週刊誌なら何とか読める。
[250%]=電車が揺れるたびに、体が斜めになって身動きできない。手も動かせない。
ゆったり度の尺度として、新聞と週刊誌が取り上げられている点がおもしろいと思いました。180%で新聞を読んだら、顰蹙(ひんしゅく)ものだとは思いますが。
ここで、定員って何でしょうか?
新幹線や特急電車の定員は座席数と同じですが、通勤電車は、「JIS E7103 通勤用電車の車体の設計通則」に計算方法が あります。具体的には、次のように書かれています。
·乗客定員は、座席定員と立席定員との合計とする。
·座席定員は、腰掛幅を、乗客1人当たりが占める長さ(原則として、430mm)で除した数とする。
·立席定員は、座席用の床面及び座席前縁から250mmの床面を除いた客室床面のうち、有効幅550mm以上で有効高さが1900mm以上 確保できる床面の面積を、乗客1人当たりが占める広さ(原則として、0.3m2)で除した数とする。
·定員質量は、定員の乗客が乗車したときの乗客だけの質量で、乗客1人当たりの質量は、55kgとする。
立席定員の1人原則0.3m2に対して、最大詰め込む?と1m2で10人、 つまり1人0.1m2まで圧縮できるそうです。