地域公共交通シンポに参加して
「地域公共交通のあり方を考えるシンポジウム 2016 in 九州」の2日目に出席しました。2日目が、タクシー事業者2社とお出かけ交通の講演があったからです。
肥後交通グループからは、「地域に密着したタクシーのあり方について」という題でのお話でした。地域の方々やモニターからの「困り事」を聞いて、手荷物配送などの取り組みをしてきたこと。乗務員を班に分けて、自分たちで数値目標も計画するようになったことなど、概ね以前から聞いていたことでしたが、改めて勉強になりました。
大稲グループからは、インバウンド対応の取り組みや、ハイヤーサービスの会社を立ち上げたこと、和食タクシーなどの取り組みが紹介されました。特にインバウンド対応の取り組みは素晴らしく、成果も挙げているということです。
大分市の富士見が丘団地のお出かけ交通については、200mほどのバス停までの乗合交通という点が特徴的で、住民たちによる住民のための乗合交通だということでした。ただ、私の印象では、利用者数はまだ多くなく、タクシー事業者がもっと一緒に考えれば、もっといい案がないのだろうかと思った次第です。
質疑の時間に、私は肥後交通さんに質問させていただきました。1日に60件も商店街の待合所からの利用があるので、これは一部乗合で定額料金にしたらいいだろうと感じたからです。タクシー事業者が単独の意思で乗合事業ができるようになれば、このケースはきっと成功事例になること間違いないと思います。
タクシーは、やはりいろんな取り組みをどんどんしかけていくことが大事ですね。改めてそう感じ、最近は何もやってないなあと反省した帰り道でした。
余談ですが、タクシー協会内で行う会議より、こんな事例発表の方がずっと有意義です。でも、タクシー事業者の出席が少ないことは、とても残念で、情けないことです。