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チームネクスト in 神戸

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チームネクスト in 神戸

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チームネクスト第10回目の勉強会で、神戸に来ています。神戸に来たのは、今回の講師が、近畿タクシーの森崎社長だからです。題は、「もっと深く託してタクシー」と、森崎社長らしいウィットに富んだ題名です。
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 森崎社長は、SWEETSタクシーを皮切りに、50点もの「・・・タクシー」を手掛けてこられました。みんな成功したのかというと、ほとんど成功してないそうです。ただ、商品を作る過程で、いろんな人とのキズナができたことが大きな成果だったということです。ひとつの商品にお客様が飛びつくことよりも、その商品を作る過程が大事。500m四方の顔の見えるお客様を大事にするという言葉も、直接のお客様というよりは、友達を増やしていくという発想なのだろうと思いました。
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 1995年の阪神淡路大震災。この時、私は北九州青年会議所の専務理事になったばかりで、数人で神戸に向かいました。公園での炊き出しを手伝ったり、ハンドマイクで「お手伝いできることはありませんか?」と御用聞きに回って、家具の移動とかを手伝ったりしました。この震災を契機に、森崎社長は「このやさしさを引き継いでいきたい」と思い、「環境・人にやさしいタクシー会社」を目指したということです。地域で生かしてもらっているタクシー会社として、常に何かを発信していかなくては、大震災を忘れてしまうことになるという思いがあるのではないかと、私は勝手に思った次第です。
 森崎社長とは、もう何年前になるのか(このブログを辿ればわかりますが)北海道の夕張に呼ばれて話をしに行った時に初めてお会いしました。あの時も精力的な方だなあと思いましたが、今日もあのときから少しも劣らず強い思いのある方だと感じました。
 大震災のあった頃から、私は「どんな人でも外に出れる」ことに情熱を燃やすようになりました。運転できない人、経済的に厳しいひと、障害のあるひと、どんな人でも頼りになる乗り物にタクシーがなっていきたいと。介護送迎にも乗り出したり、NPOの送迎団体の勉強会にも参加したり、自分が何をできるのかを考えてきました。
 チームネクストの皆さんの前向きな取り組みを聞くと、私がスタートした同じ時期に、皆さんいろんな方向へ駆け出していったのだと、改めて感じました。まるで、幕末の長州、薩摩、会津、土佐藩などのように。しかし、今、また幕末がやってきました。これからまた走りださないといけないと意を強くした勉強会でした。
 森崎社長の後は、ロンドン視察報告として、寺前先生と大稲タクシーさんからお話がありました。寺前先生のお話は、業界の現状にとらわれず、客観的な立場で、新しいサービスのヒントを与えてくれるから、いつも有難いと思います。
 大稲タクシーさんは、早々にロンドンタクシーを導入するなど、ロンドン視察の成果を形に表す速度が素晴らしいと思いました。
 懇親会では、いつものように、皆さんの近況が聞けて、とても参考になりました。自動運転が10年後くらいに迫っている中、タクシーに何ができるのか?どう変わっていくべきなのか?皆さん、もがいて苦しんで試して、前に進んで行こうとしてるんだなあと感じながら、会場を後にしました。

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