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タク政策研究会について

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タク政策研究会について
今日付けの東京交通新聞に、東京乗用旅客自動車協会(東旅協)が学識者を集めてタクシー政策を論議する「タク政策研究会」を立ち上げるという記事が出ていました。
 座長となる太田教授のコメントで、「参考にしようとしてタクシー政策に関する学術的な論文を探してみると、ほとんどない。〈中略〉実態を知ることなく机上の論議だけでタクシー政策を左右するのは問題である。タクシーの市場構造および供給構造を客観的に分析し、まっとうなタクシー政策を論じる場となることを目的に設立するものである。」と言っています。
 このコメントは正しいのですが、「何で今更?」という思いがします。今まで、国の運輸政策審議会で論議されていたことは「机上の論議」であったことを認めてもらっても、失われたタクシー業界の十数年は戻ってきません。
 だから、私は個人的にもタクシーについて過去の論文を取り寄せて研究してきました。そして、自分だけでは限界があると思い、福岡県に「運賃研究会」を作り、後藤准教授にタクシーの研究をしていただくことをお願いし、その環境づくりにも努めてきたつもりです。この秋の交通学会にも後藤先生の研究発表がある予定です。
 全タク連の前会長の十数年間が、まさに「失われた期間」であったと思います。この間、タクシー業界は何もしてこなかった。富田会長になって、やっと政策的にも動き出したといってもいいでしょう。
 全タク連の事業者大会では、“観光のお話”とかの講演が多いのですが、いつからか、こういった政策研究会から、ぜひ学術的な講演会になって欲しいと願っています。富田会長、お願いしますよ。
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