特措法関連パブコメ回答に対して(その3)
下限割れ運賃に対しての査定方法について
私の意見:原価の査定のみではなく、収入の見込みの査定においても、実車率について、地域の標準的な事業者の平均を用いるなどして審査すべきであると考えます。
回答:収入の算定に係る実車率については、申請事業者の直近5カ年の加重平均実車率を勘案することとしており、当該実車率を用いて当該事業者の収入とすることが適当であると考えます。
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回答は、現在の算定方法を説明しているだけで、何故申請事業者の平均を使うのかを回答していません。運賃制度研究会の議論を経て、原価の算定にあたっては地域の標準的な人件費等を用いるように変更したのですが、実は収入をどう算定するかの方が影響が大きいのです。申請事業者の数字を使うのであれば、どうにでも数字が作れてしまいます。
パブリックコメントというのは、意見を募集するだけであって、それに対して検討し修正していくという機能はないようです。