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緊急通報システムと夜間対応型訪問介護

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緊急通報システムと夜間対応型訪問介護
夜間対応型訪問介護の通報システムを良く似たシステムに「緊急通報システム」がある。これは、10年ほど前から各市町村で導入されているもので、65歳以上の一人暮らしで重度身体障害者などの方に無償で設置している。装置は、夜間対応型と全く同じものだが、通報は直接消防に行き、消防が駆けつけるというサービスだ。申し込みの際には、近所で連絡が取れる「協力者」を届ける必要もある。
 行政によっては、この「消防型」以外に、民間が同様のサービスを行って、通報は民間が受けて必要があれば救急車などを要請するサービスもある。「民間型」には、協力者は必要なく、消防型より細かなサービスが提供されるという特徴がある。しかし、両方が存在する行政は、どこでも民間が苦戦している。その理由は、圧倒的な広報力の差であると思う。行政は、行政自身が行っているサービスは広報するが、民間のサービスは広報しない。
 夜間対応型訪問介護は、消防型の緊急通報システムの欠点を補うサービスで、これに取って代わるべきものと考えられるが、この広報力の差にいつも悩まされてしまいそうだ。
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