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事前確定運賃制度のパブリックコメントへの意見

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事前確定運賃制度のパブリックコメントへの意見
事前確定運賃を取り入れる制度の改正案について、パブリックコメントが出されています。
1. 運賃及び料金に関する制度については、運賃の一類型として事前確定運賃を設けるということです。これについては、特に異存はありません。
2. 認可申請の取り扱いでは、まず定義のところで、地図情報から得られる距離制運賃に年度毎に定めた係数を乗じたものと書かれています。
3. 適用方法については、走行予定ルートを提示して旅客の了解を得ること。旅客の都合によってルートを変更する場合は、事前確定運賃はその時点で終了すること。係数は、時間帯の係数を用いることとし、時間帯をまたぐ場合の仕方が書かれています。
4. 認可手続きについては、年に1度定められた1ヶ月間のうちに申請を受け付ける。ただし、公示した係数を使う場合は、他の期間でもよく、また輸送実績等の書面も必要としない。認可期限は1年間。
 概ね以上のことが書かれています。これに対して、私の意見は下記の通りです。(意見が取り入れられることは、まずありませんので、自己満足です。)
(意見)
・距離制運賃に地方運輸局が定めた係数を乗じるということであるが、事前確定運賃は、距離制運賃のみで算定すべきである。
(理由)
・「配車アプリの普及は今後のタクシー事業の発展に不可欠」とはその通りであり、事前確定運賃は価格的にも有利であっていいと思います。価格的にメリットのある事前確定運賃を配車アプリに適用することにより、利用者にとっても有効であり、タクシー事業者にとっても配車にかかるコストを低減する等のコストダウンにつながるのでメリットがあります。
・IT化を進めるにも関わらず、価格的に利用者にもメリットがないということは、タクシー事業者としての考え方が不条理だと思います。
・「係数」という利用者にわかりにくい指標をなくすことで、通達自体もシンプルになるし、申請や審査方法に関する項目についても、全て削除できる。
・時間距離併用運賃は、過去の悪習であるとも言え、タクシーの発展を大きく阻害してきたとも言える。せめて配車アプリの環境では、時間距離併用の考え方から脱却する英断が必要だろうと思います。
・タクシー事業者は、効率化に取り組むことで、価格的にも使いやすいタクシーを目指していくべきです。
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