ライドシェアCREW
自家用車を利用したライドシェアが、少しずつサービスを広げてきています。
最近、注目されているのが、株式会社Azitが運営している配車サービス「CREW」。住民が乗っているマイカーを観光客の移動に活用する新しい配車サービスが4月から鹿児島・与論島で始まります。これは、1ヶ月間実証実験をした後の本格的な実施です。長崎県久賀島では、4月から実証実験が始まります。これらのニーズは、観光客の増加に対して、地元のタクシーでは対応できないことから生まれたものです。
東京でも、一部地域で実施しています。料金は、実費(ガソリン代、高速代)と配車手数料と任意の謝礼の合計です。配車手数料(システム利用料)は、与論島での記事によると、1回20円+1分20円と記載されています。1時間利用すると、1,220円という計算になります。これに、ガソリン代と任意の謝礼が加わることになります。システム利用料は、そうは安くない感じがします。任意の謝礼については、自家用車の運転手がある程度の金額を強要する事例があるということが問題になって、CREW側はその点について利用者に注意を促しています。
タクシーの乗務員不足が深刻化しても、高齢化によって移動のニーズはむしろ増えていくので、こういったライドシェアが台頭していくことが予想されます。タクシー事業者としての私の提案は、そういったニーズに対しタクシー事業者がプライベートハイヤー的なサービスを提供していくことです。大手のタクシー事業者は、中小はむしろなくなってもいいと考えているのか、反対として圧力をかけてきます。地域の足のことがわかっているタクシー事業者だからこそ、今できることを考えていくべきではないでしょうか?