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駅構内の利用料について考える

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駅構内の利用料について考える
JR奈良駅東口駅前広場では、管理がJR西日本から奈良市に移管されました。これに伴い、奈良市が、広場に乗り入れるタクシー事業者からJR西が徴収していた「施設使用料」(1台あたり月600円)と同様の料金を、11事業者から「協力金」として徴収することで合意したという。さらに、タクシー事業者から「不公平」との意見を受けて、路線バスからも協力金を求めることとしており、バス事業者は困惑しているという。国土交通省は「自治体が道路管理している駅前広場で料金徴収する例は聞いたことがない」としており、協力金は徴収の法的根拠がない中での“苦肉の策”とのこと。
 この一連の記事を見て、そもそも「タクシーが無償で待機することの価値」はないのだろうかと思いました。駅構内では、入構料として、何らかの利用料をJRに支払っている事例は多いのですが、「タクシーを待たせている時間価値を誰も負担してくれない」というのは、どうなのだろうと最近は思うことがあります。
 街を歩けば、タクシーが流しをしているし、駅に行けばタクシーが待っている。このコストは今は会社が払わなければならないが、本当はサービスとして享受している利用者か、行政や施設が支払うべきものではないか?北九州空港でも、十分な需要がなければタクシーは待機するべきではなく、空港が必要と考えたら、空港が負担して待機されるべきものだと思います。
 タクシー会社は、本来は、もっと車両数を絞って、強気に出れたらいいのに、と思うこの頃です。
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