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福祉有償運送の新規登録事案

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福祉有償運送の新規登録事案
今日は、北九州市福祉有償運送運営協議会があり、この協議会が始まってから初めての新規登録の申請事案がありました。
 北九州市では、福祉有償運送実施事業者が当初11団体あったのが9団体になっていたので、新規登録は喜ばしいことです。ただ、申請団体が介護保険事業所であることに、違和感を感じました。
 介護事業は、NPOでも会社でも開始することができます。介護保険の通院等乗降介助を始めるには、訪問介護事業に加えて、何らかの運送許可を得なければなりません。運送許可には、患者限定のタクシー事業許可を得る方法と、福祉有償運送の登録をする道とがあるのですが、この事業者が何故後者の登録を選択したのかが不明確でした。ただ、NPOという組織にしていれば、どちらでも選択できるというのは、私は制度上の瑕疵だと思っていて、事業者が理由を述べて選択する義務もないのかもしれません。福祉有償運送であれば、2種免許もいらないし、運行管理者の資格もいらないし、代表者の法令試験もいりません。どちらでもよければ後者を選ぶのはやむを得ないでしょう。
 福祉有償運送を始める事業者に対して望むことは、介護保険や障害福祉では外出できない方への支援を主体にして欲しい。福祉有償運送という制度の趣旨を理解して欲しいものです。
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