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拝啓 旅客課長殿

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拝啓 旅客課長殿
平素は、タクシー業界に対してご指導を頂き感謝申し上げます。
 書面にて失礼とは存じますが、UDタクシーの普及に関して、一言お願いを申し上げます。
弊社は、一般タクシーと共に、介護タクシーにも取り組んで、はや12年が経過しました。介護タクシーは、主にファンカーゴという車椅子専用車両で営業しています。ファンカーゴ導入当初は、一般タクシーと同じ許可車両であったので、タクシーとの併用も試みましたが、お客様の抵抗が強いため、介護専用にして現在に至っております。
 今回、どんな人でも乗れるというコンセプトのUDタクシーが開発されましたので、タクシーとして導入しました。当社としては、何も広報せずに運行開始したところ、外見上からお客様が敬遠されたり、「車椅子車両で来るのか」と叱られたりし、次回の配車が断られるケースが相次ぎました。当社では、乗務員が売上の減少から担当を辞退する場面もあり、苦戦している状況です。
 これは、お客様への広報を怠った会社の責任と思い、同封のチラシを2万枚作成し、営業所の周辺に新聞折込した次第です。それでも、お客様に「UDタクシーの意義」を理解していただくのには時間がかかると思います。
 そこで、ふと思ったのですが、UDタクシー導入の補助金を来年度も検討しているのでしたら、「普及促進に関する補助金」もぜひご検討下さい。本来は、全国放送のテレビ等で、「これからのタクシーは、ユニバーサルで」とかいう広報をしていくべきとは思います。しかし、まだUD車両そのものが導入されていない地域も多いことから、導入地域で広報活動を行う方が効果的かと思います。弊社での2万枚のチラシ配布では10万円程度ですが、小さな会社では大きな負担になります。ぜひ広報活動に対する補助金についてもご検討して頂ければ幸いです。
(本日、国土交通省自動車交通局旅客課へ郵送しました)
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