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フジタクシーの「お詫び」に対して

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フジタクシーの「お詫び」に対して
名古屋交通圏において、下限割れ運賃であったフジタクシーグループが8月末頃に下限運賃への移行を行いまして、その際に車内に掲示した「お詫び」の文章が業界紙に載っていました。
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 「中部運輸局の強いご意向により、フジタクシーはやむを得ず運賃を引き上げました。お客様にはひたすら申しわけなく、ただお詫びするばかりです。
 初乗り額を480円とし迎車料金(200円)を廃止いたしました。値上げ分を少しでも抑えてお客様の負担を軽減、お気軽にフジタクシーをご利用いただくためでございます。どうかご理解くださいますようお願い申し上げます。」
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 「中部運輸局の強いご意向」とは、よく考えたものだと思います。「ご指導」とすると「指導はしていない」と言われそうなので、こうしたのでしょう。ただ、値上げするのを他人のせいにするのはいかがなものだろうかと思います。業界紙によると、これでかなりの増収になったというので、そんなに値上げしたくなかったのなら、その全部を給料に反映してもいいでしょうし、震災への寄付にしてもいいでしょう。現実的に増収分が会社の運営に生かされるのであれば、それは自社のためなのではないかと思います。
 さて、「ご意向」と言われた運輸局も「運輸局としては消費者にとって安いほうがいい話で、それは業界の意思だろう」との言い分はあるでしょう。結局のところ値上げは「業界の意向」なのです。多数決で決まったことに対して従うか、あくまでも反対を通すか、だけの話です。
 上記の文章は、私なら、次のようにするのが妥当だと思います。
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 「タクシー業界の昨今の厳しい状況に配慮して(あるいは鑑みて)、フジタクシーは・・・」
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