TOP > ニュース > 所在不明高齢者問題と職員の資質

メディア

所在不明高齢者問題と職員の資質

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
所在不明高齢者問題と職員の資質
100歳以上の高齢者の所在不明問題で、改めて役所の仕事ぶりが明らかになったような気がします。
 まずは、個々の職員が責任をもって対応していないという点。職員の中で、誰かが「いるかいないかわからない人に敬老祝い金を贈るなんておかしい」などと思って追求できていたら、こんな結果にはならなかったでしょう。どの部門の職員も、平均点を取れる職員は多いと思いますが、とことん追求できる人には会ったことがありません。数年したら異動になる、という制度も影響しているのかもしれません。係長、課長クラスが代わったら、方針がガラッと変わってしまうことも、悪い場合もあると言えます。
 次に全体的な視野で判断できる人がいないという点。よく「縦割り行政の弊害」と言われるもので、ある部門だけの立場で考えるから、民間の考え方から見るとおかしなことが多いのです。私ごとになりますが、消防が担当している緊急通報システムと当社が行っている夜間対応型訪問介護も、本来は住み分けをしたらいい筈なのに、消防は自分のサービスだけを普及しようとするから莫大な無駄が出ています。消防と保健福祉の両方を一緒に考える立場の人がいないから、結局どこまでいっても無駄が直らない。
 もうひとつ。市議会議員って何でしょう?いつも感じるのですが、上記の欠点を補うために、市民の立場で意見をいう立場ではないのでしょうか?それなのに、日頃の勉強が不足しているから、行政の欠点に気付かない。全員とは言いませんが、市会議員のレベルが低すぎるので、私はほとんどの方は必要ないと思います。定数を4分の1くらいにしてもいいのではないでしょうか?それよりも、もっと市民の意見を吸い上げることのできる工夫を考えた方がいい。
 所在不明の高齢者がいることは、恐らく現場の民生委員さんたちは問題視していたことでしょう。「おかしいことをおかしいと思って行動できる」職員がもっと育っていくことを願ってやみません。
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加