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杉並ハンディキャブの寂しい終了

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杉並ハンディキャブの寂しい終了
東京の杉並区で1979年から走り始め、30年近く運行していたハンディキャブ事業が3月末を持って終了するというお知らせが入りました。
 以下お知らせ文を掲載します。
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昨年、道路運送法が第80条から第79条のなりましたことにより、登録制の事業になり、当協会も規定の条件を満たし、国から登録(許可)を受け事業を進めて参りました。
 近年、福祉を取り巻く社会環境は大きく変化し、加えて公益法人の改革も進められており、ここ2、3年は事業の今後について検討を重ねて参りましたが、これ以上、事業を運営していくことは下記に理由で無理と判断せざるを得ない状況となりました。
 1.社会的に福祉タクシー等の移動手段が増えた。
 2.今後、事業として継続できる収支の見通しが立たなくなった。
 3.運転ボランティアの減少
 4.値上げによる会員数と利用件数の減少
このような結果となり残念でなりません。
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杉並区は、昨年秋に移送の相談窓口を整備したばかりで、これからという時に残念な結果です。福祉タクシーも厳しい状況が続き撤退する事業者も増えていく中で、老舗のボランティア事業者も撤退ということは、何か仕組みが悪いのだと思います。福祉有償運営協議会も、サービスの利用者を増やしていくことに視点がいかず、事務的な登録だけに力を割いている。
 79条では、形を作ることだけに重点が置かれてしまいましたが、これからは「どうやって移動制約者の足を確保していくか」という本来の議論をしていって欲しいものです。
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