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2万3000円の命という悲しい事件

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2万3000円の命という悲しい事件
広島県三原市の工業団地内の空き地で、タクシー運転手(52)の刺殺体が見つかった事件で、本日、強盗殺人容疑で、岡山県出身で住所、職業不詳の容疑者(30)が逮捕されました。車内に残された指紋などから同容疑者を指名手配し、宿泊していた岡山市のホテルから出てきたところを逮捕したということです。
 新聞によると、同容疑者は1日午前1時55分ごろ、三原市内でタクシーに客として乗車。約20分後、持っていた出刃包丁で運転手の胸を刺すなどして殺害した上、売上金約2万3000円や財布などを奪ったということです。
 タクシーに対する強盗事件が後を絶ちませんが、何故でしょうか?わずか2万円ほどのお金のために人を殺さないといけないのでしょうか?日雇い労働で数日したら稼げる額です。人にはそれぞれ家族もあり、その人なりの歴史を経てさらに未来へと進む道があります。その道を他人が勝手に寸断しようとする行為は、とてつもなく重い筈です。
 タクシーというのは、どうしても前を向いて運転しなければならない。後ろが気になっても注視することもできません。ましてや、「普通のお客様」に対して疑いを持つことはトラブルにもなりかねません。
 そんな弱い立場のタクシーを襲うという行為は、人間として許されない、とても卑劣な行為だと思います。話は少し飛躍しますが、先日はどこかの内科医が腹を立ててタクシーに暴行を起こしたということもありましたが、そういった行為もとても卑劣です。営業上では、対お客様という立場ですが、その前に同じ人間対人間であるという前提を忘れてはいけません。
 私は会社では経営者という立場ですが、社員と接するとき、人対人であるという前提をいつも肝に銘じているつもりです。
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