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小郡市の自治会運営運送はグレー?

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小郡市の自治会運営運送はグレー?
小郡市の自治会が無料バスを運営しているというニュース。
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福岡県小郡市の自治会が運営する無料バスが、高齢者の買い物や通院に一役買っている。自治体が運営するコミュニティーバスと違い、バス停でなくても、ルート上で手を上げれば自由に乗車でき、運賃は無料だ。専門家によると、自治会による運営は全国でも珍しい。高齢者による事故が頻発し、免許返納に伴う移動手段の確保が求められる中、注目を集めている。2009年に路線バスが廃止され、住民らはまず市に対し、コミュニティーバスの路線拡大を要請したが、市は「市外に出るのは難しい」と難色を示した。
 苦悩する住民に朗報が届いた。「買い物客確保に効果がある」として、筑紫野ベレッサが7人乗りワゴン車を提供したのだ。運行をタクシー会社に委託しよう--と考え、協議会が九州運輸局に相談したところ「競合するタクシー会社などとの協議が必要」と言われた。協議には通常数年かかることも判明したため委託を断念した。住民自らが運転しても、事業許可を得ないまま客から料金をとると道路運送法違反(いわゆる白タク)になるため、運賃を無料にすることでハードルを超え、11年4月「ベレッサ号」の運転を始めた。
 現在、ベレッサを発着場所に月~土曜の午前9時~正午過ぎ、1日4便を運行。両団地やJRや西鉄の駅、病院、金融機関などを結ぶ。11年度約4000人だった利用者は15年度、約8300人に倍増。この間、7人乗りでは対応しにくくなり、10人乗りの車両を市が購入・提供した。
 さらに市はガソリン代や任意保険の保険料など年間約66万円を補助。これに両団地の区費(自治会費)から45万円、広告料や寄付金など約20万円が加わる。運転は住民17人が担当し、1時間500円の謝礼金を支払う。
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 この事例は、私は「グレー」だと思います。運賃は無料ですが、別に収入があって、運転手に謝礼金があるという点が、「有償運送」にあたらないのか?運輸局がどう対応したかは不明ですが、公共交通会議にかける事案にすべきだったと思います。小郡市も、法的な解釈を十分検討されたのか、疑問ですね。
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