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京都で深夜割増廃止の認可

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京都で深夜割増廃止の認可
京都の都タクシーグループ3社から出ていた深夜・早朝の割増料金廃止申請が認められることになったようです。これで、京都のタクシーのうち、550台ほどが割増がなくなることになります。都タクシーグループは、以前は他より安い運賃で営業していましたが、公定幅運賃に移行したことにより、価格競争力を保つために深夜・早朝割増の廃止を申請してたものです。
 深夜・早朝割増廃止の審査方針としては、平成26年3月に次のような通達があります。
「深夜早朝割増の廃止または割増率の引き下げが行われたとしても、運転者の深夜早朝割増時間帯の時間あたりの賃金が減少しないことを証明する書類の提出を求め、当該書類によりこれが証明される場合に限り認可を行うこととする。」
 運賃料金の戦略というのは、他社との競争であり、安くして自社の利用が増えることが前提です。申請の時点では、当然に売上が向上し賃金が減少しないことを申し出るでしょう。しかし、あくまで他社が追随しないことが条件であり、そこの担保を得ることができないのに、どうやって証明することができるのか疑問です。
 仮に、他社とは関係なく、料金を下げることによって深夜の需要を掘り起こすという言い訳であれば、価格弾力性を証明しなければなりません。
 こういった審査は、本当に不透明ですね。申請事業者と運輸局がどういう密談をして認可になったのかが、さっぱりわかりません。タクシー情報誌の記者さんには、きっちり追及して記事にして欲しいものです。
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