TOP > タクシーの知識 > 個人タクシーのマスター制度

メディア

個人タクシーのマスター制度

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
個人タクシーのマスター制度

20070222-225919.jpg

個人タクシーには、マスター制度というものがあります。個人タクシーの質を向上しようと、無事故や服務などの基準を満たし講習を受けたものに、1年目ひとつ★、2年目ふたつ★、3年目みつ★(マスター)を認定する制度です。
 このマスター制度の参加率が減少しているらしい。平成10年の発足時は、約80%の参加率だったものが、昨年末は46%までに減少している。マスターを目指し頑張ってきた人も多くいる中で、何故目指さなくなったのか?
 マスターを取ることのメリットがないということと、将来に希望を持って目指していく元気さもなくなったからではないかと思う。
 以前に知的障害者の作業所で時給150円ということを書いたが、個人タクシーのような個人事業者も労働基準法からは除外されている。格差社会ということで、最低賃金に満たないという法人タクシーが問題になっているが、実は個人タクシーはもっと低い可能性も高い。タクシー乗場でも、需要が少なくて合わないところには(一概には言えないが)個人タクシーしか待機できないといったところがある。2時間くらいお客様を待って、590円では経費がないとしても時給300円にしかならない。
 高齢になって「自分のペースで」という事情もあるが、あまり表に出ない「影」ではないかと思う。うちの実家も商売をしていたが、経費を引いたら何も残らなかった、ということはよくある話だ。
 話が横に逸れてしまったが、個人タクシーも、マスター制度の前に商売としての根本的な見直しが必要ではないかと思う。

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加