固定給か歩合給か

先日、ハートフルタクシーのことをお聞きしたときに、「配車率は９２％」という驚異的な数字でしたので、「それなら固定給にできませんか？」と尋ねました。その答えとしては「頑張る人とそうでない人との評価がつけにくいので、やはり固定給は難しい」ということでした。流しがない状態でも、同じ時間働いても、売上には結構差が生じるのだと言います。
　どうやって差がでるのかの詳細は聞きませんでしたが、当社のことを振り返っても、それはよくわかるような気がします。
　ＧＰＳで配車をしているので、空車で待機登録をし、顧客の多い待機場所に居れば順番通りですが、例えば「忙しい時に長時間の食事休憩をしている」「わざわざ顧客の少ない地域で待っている」などのちょっとしたことでも、売上は大きく違ってきます。「食事くらい当たり前の時間にゆっくりと取りたい」というスタイルは否定しませんが、個人商店でそんなことを言っていたら誰も来なくなってしまうでしょう。
　ある程度粒ぞろいの職場でも、ちょっとしたやる気の違いで結果が大きく変わってきます。むしろ固定給の方が時代に合っていないのかもしれませんね。