私製の鋭角コース
最近では2人目の養成乗務員さんが入社しました。養成というのは、業界用語のようなものですが、タクシーに必要な普通2種免許を持たない人に対して、入社後に2種免許を取得してもらう制度です。
普通自動車免許は自動車学校で30万円くらいかかりますが、2種免許も自動車学校では20万円以上かかります。どうしてこんなに高いのだろうかと思いますが、自動車学校のせいではなくて、制度が悪いのだと思います。
自前で自動車学校を持っている会社(全国的にも数少ない)は例外として、ほとんどのタクシー会社は「一発受験」で取得をしてもらってます。受験料は1回5,000円程度なので、10回目に通っても5万円ほどですむからです。
普通1種と違うところは、鋭角コースがある点です。また、2種を取ろうとする人でも、日常的にはオートマ車しか運転していないためにマニュアル車に慣れていないということも、やや障害になります。
受験前に自動車学校のコースでも走らせてもらえれば、だいぶ感覚が養われると思い、近辺の自動車学校に片っ端から電話しましたが、どこも受けてもらえませんでした。
止む無く会社の中に「鋭角コース」を作りました(写真)。幅3.5メートル、角度60度です。コンパスで正三角形を描く手順で描きました。
技術的には鋭角さえできれば、あとは安全確認に集中して行えばOKです。今は、コース内は以前よりずっと短く、あとは路上に出ていきます。路上では、タクシーのように路肩に停止するような指示があるようですが、バス停から10m、横断歩道や曲がり角から5mなどの駐停車禁止内に停めたらOUTです。試験官のいじわるにひっかからないように。
会社に作った私製の鋭角コース
これが本物の鋭角コース