TOP > よもやま話 > 道路特定財源について

メディア

道路特定財源について

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
道路特定財源について
路特定財源の一般財源化が国会で議論されています。世論調査でもいろんな立場での意見があるようです。これは、私の意見として書きますので、1意見としてご一読下さい。
 自動車業界やガソリン業界は、当然かもしれませんが、一般財源化には反対で、それなら自動車税やガソリン税を下げろと言ってます。タクシー、バス、トラック業界に対しても声が掛けられ、同様に反対しています。ただ、私はタクシーなどは立場が違うのではないかと考えています。
 道路特定財源は、その名の通り道路を作るために貯えられたものでしょう。その道路は大半は自家用車のためであり、道路が良くなって自家用車が増え便利になっている反面、公共交通機関が衰退している現状を考えなければならないと思います。そして、公共交通機関しか使えない方が不便になっているのです。
 このことを話すと長くなりますので別の機会にしますが、いわゆる「持続可能な交通」を考える時に、道路を作るだけでは片手落ちなのです。自家用車に乗れない障害者や高齢者、あるいは若年者に対する足の確保をして始めて「道路」ではないでしょうか?
 公共交通機関であるバスやタクシー業界が、自動車業界に同調してどうなるのでしょう。今、どこからの財源もない「移動制約者のための社会的なコスト負担」に、この道路特定財源はピッタリだと思うのです。
 当社は、福祉や介護タクシーをしていますが、「移動制約者の方の移動コストを考えると安くしたい」、「でもこれ以上下げたら会社も社員も厳しい」という状況です。結局のところ、どうしても車椅子の移動が必要な方に全ての移動コストを払えというのは無理なのです。皆で支えていかないといけないことなのです。
 道路特定財源は、自家用車の普及の影に押しやられた人たちの足の確保に使わせて頂けませんか?
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加