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居酒屋タクシー

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居酒屋タクシー
このブログで、かつていろんなタクシーを紹介しましたが、「居酒屋タクシー」は知りませんでした。財務省などの中央省庁職員が、深夜帰宅するタクシー内で、缶ビールやおつまみの接待を受けていたという。普通の世界では、早めにメーターを切ったりするのかもしれませんが、国が払うタクシーチケットのために割り引いても客は喜ばないので、金品をあげるという、何ともひどい話。
 ここまでは、「市民の税金を自分のお金のように使うひどい話だ」ですむ話が、市民感覚とずれている議員や官庁の関心はタクシー側にも及んだようです。
 ~中央省庁職員への深夜タクシー便宜供与問題が表面化したことを受け、タクシー業界を監督する国土交通省は6日、道路運送法で禁止している「割り戻し」に抵触する疑いがあるとして事業者への行政処分を視野に実態調査に乗り出すことを決めた。冬柴鉄三国交相は「法律に違反しているのであれば放っておくわけにはいかない」と話している。~こんなニュースが飛び込んできた。国土交通省は、今頃、「飛び火」にてんてこ舞いだそうだ。
 しかし、よく考えてみて欲しい。認可を得ていない「割引き」は違法であることが道路運送法に規定されているが、全国どこでも昔からそのことは指摘されていた。「小倉駅周辺で行橋までいくら、というような割引きが横行しているから実態を調査して欲しい」などと業界は何度も行政に訴えた筈である。博多でも、同様な問題があり、何度も行政に訴えている。飲み屋街では、深夜割増を止めて「シングル」で走ることを顧客から強行に言われていることも、もう何十年にもなる問題だ。今さら、「知らなかった」では済まされない。
 国土交通省が「割り戻し」に対して「黙認」してきたことは、業界内では周知の事実であり、財務省などの問題の矛先を変えるべきではない思う。
 このことは、例えば、交通事故を起こした本人を追及することよりも、「法定速度よりも10キロ速く走行していたのに何故取り締まらなかったか」と警察庁を責めるのと同じようなことだ。
 今回の問題は、あくまでもタクシーチケットを使う側の姿勢に問題がある。割引きはいけないことだが、善意なる公務員の意識があればチケットに記入するタクシー代を安くするべきである。特権を利用して私腹を肥やそうとする姿勢が、強く責められるべきである。一方、タクシーはワーキングプアーにも例えられるような厳しい状況の中、何とか遠方への顧客を獲得しようと必死なのであって、その姿勢がそこまで責められるべきだろうか?この両者にはあまりにもギャップがあると思われてならない。
 これはやっぱりキムタクに総理になってもらわねばなりませんね。
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