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時間距離併用運賃って?

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時間距離併用運賃って?
タクシーのQ&Aの中には、よく「同じ距離なのに何故料金が違うのか」という問いに対して、時間距離併用運賃の説明をしています。例えば次のような答えが書いてあります。「これはタクシーが時間距離併用制といったものを導入しているからです。渋滞などで速度が10KM以下になった場合メーターが時間で上がるしくみになっています。そのため、渋滞に巻き込まれ、目的地への到着に時間がかかってしまった場合は同じ距離でも料金の格差が生じてしまうことがあります。」
 当社の小型タクシーの運賃は、1.6㎞まで590円、以後365m毎に80円ずつ加算されるようになっています。時間距離併用運賃は、時速10㎞以下の走行時に2分15秒毎に80円加算されると決められています。
 この時間距離併用運賃は、渋滞による売上減少を救済しようと昭和45年に導入された制度です。上記の説明で、何となくはわかるのですが、よーく考えてみるとわからなくなって悩んだ覚えがあります。まずは、計算方法として、時速10km以下で走行した時間をどういう計算で距離制に加算するのだろうか?また、例えば時速5kmで走行している時は、走行している距離と時間をどうやって計算するのか?自分でシミュレーションしようとすると、上記の説明ではわかりにくいのです。
 いろいろ調べていくうちにやっとわかりました。要するに、時速10km以下になったら、時速10kmとして計算していくだけなのです。上記の2分15秒というのは、時速10kmの速度で365m走行するのに要する時間なのです。時速10km以上の走行ではタイヤの回転数で距離を算出し、時速10km以下になったら時間を計測してその時間から時速10kmの距離に換算して加算していくのです。タクシーメーターは常に計算結果としての距離をもっていて、365毎に80円加算していくことになります。  どうですか「スッキリ」したでしょう?かえってわかりにくくなりました?
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『エントツ』が例えられたときの初期のメーター
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