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フラッシュマーケティング

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フラッシュマーケティング
フラッシュマーケティングとは、「商品やサービスの提供にあたり、割引価格や特典がついたクーポンを期間限定でインターネット上で販売する手法。一般に24時間から72時間程度の短時間(フラッシュ)に、集客と販売および見込み顧客の情報収集が行われるという特徴を持つ。(Wikipediaより)」
 最近当社にも、この種の営業がくるようになったので、どんなものなのか少し研究しているところです。この業界の大手は、外資系のグルーポンと後発でリクルートが始めたポンパレのようです。その他、100くらいのサイトがあると言われています。
 グルーポンのサイトにメールアドレスを登録すると、毎日、商品を紹介するメールが届きます。どれもほぼ半額のものばかりです。例えば、飲食店では3千円のコースが1,500円、ホテルでは3万円の宿泊が半額、などです。
 グルーポンでは、掲載する店舗がサイトに支払う手数料が50%だと言われています。4千円の料理を2千円で販売しても、その半分である千円が手数料として取られるので、店側の取り分は25%にしかなりません。
販売実績を見てみると、300くらいは売れたりしているので、2千円×300=600千円。手数料は300千円でこれがサイトの運営料となります。サイトを運営するだけでこれだけの手数料というのは、ちょっと稼ぎ過ぎの商売だと思います。
店側も、75%の割引というのは、原価が30%を越える商売としては成り立ちません。
日経ビジネスに掲載されたグルーポン側の説明では、
~通常売価を100とした場合、50を値引きし、その半分が「グルーポン」の利用料になる。出品者の手元に入るのは通常売価に対して25%が目安になる。「この25%の費用が商材の原価をどこまでまかなえるか、きちんと計算していただきたい。人件費までフォローできるのか、材料費までフォローできるか、など。その上でこれまで、新規顧客を獲得するのに費やしたマーケティング予算と比較していただきたい。もし『グルーポン』を利用する上で損益が発生しても、マーケティング費用に収まっているなら、ムダのない宣伝ができたことになる」と解説。~
 まともな店舗では25%の原価は無理でしょう。過去には、「2千円の料理を4千円と偽って出していた」「料理の量が少なかった」などという苦情が殺到したケースもあったそうです。あるいは、数が売れすぎて「ずうっと予約で一杯」として断った店舗もあったとか。
 過激な商法というのはちょっと考えものですね。
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