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介護タクシーの原点を!

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介護タクシーの原点を!
介護タクシーや福祉輸送部門は、他には負けないような技術力でサービスを提供していると自負していますが、なかなか件数が伸びていきません。そこで、社長である私が議長として、「介護移送部門戦略会議」を開くようにしました。
 一番の目的は、部門に関わるスタッフが問題点を共有し、意見交換ができる体制を作ることです。以前、「こういう提案をしたけど答えが返ってこない。」という不満がちょくちょく私の耳に入るようになったからです。管理サイドは、どんな提案であっても検討してみる必要があります。そうでないと、「全員野球」なんて無理です。
 先日の会議では、私にとって大きな問題点がわかりました。
現場のスタッフが、こう言ったことからです。「ある利用者さんを17時前に送ったが、帰りも本当は頼みたいのにと言われた。自分が受けていいのなら、余程受けようと思った。」
 よく聞いたら、営業時間を17時までとしているというのです。恥ずかしながら社長も知らない内に、営業時間が決められている。「誰が決めたの?」って思わず聞いてしまいました。
 現場のスタッフには、「受けれるものは受けて欲しい」って言いました。だって、行きだけ行って、帰りは無しなんて困るでしょう。「誰のためにこの仕事をしてるの?」って聞きました。
 介護タクシーの原点は、「利用者のニーズに応えていくこと」です。どこかで、本来の原点を忘れてしまっているように感じました。とても恥ずかしいことです。
 介護保険が始まる前の1999年頃、ヘルパー2級を取ったばかりの乗務員とケアタクシーを始めました。最初の仕事の依頼には、私も心配で付いていった覚えがあります。1日1件の依頼でも、本当にうれしかった。「これを積み上げていけば、きっと増えていく筈」と思って頑張りました。
 今のスタッフにも、そんな気持ちをまた持って欲しいと願ってやみません。
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