はじめてのチップ

昨日、北九州空港から八幡西区に送り届けたお客様たちが、今日は福岡空港経由で帰られるということで、引き続いて私が対応しました。料金やスケジュール等を私自身がメールでやり取りした関係上、一連の対応をしてみようと思ったからです。当社のタクシーの勤務は、隔日勤務といって１日おきなので、連日の場合はどうしても乗務員が変わりますが、本当は同じ乗務員が対応するのがベストだと思うことからの試行でもありました。
　九州自動車道は、豪雨の際の土砂崩れ事故以来、福岡ー大宰府間が未だに不通になっています。その影響で渋滞が発生しているということで、通常よりも１時間くらい余裕をもって出かけました。「お客様、シートベルトをお締めください。」このあたりのトークは抜け目がありません。お客さまも「あ、そうでしたね。」と快く受けていただきました。お客様にもよるのだと思いますが、「安全でいたい」という方も結構いるものだと思いました。
　先日、会議で博多に行った際には気になるほどの渋滞ではなかったので、福岡ＩＣ等で少し滞留する程度だろうと思っていました。福岡ＩＣまでは普段よりむしろ車両が少ないと感じるくらいでした。しかし、福岡ＩＣから福岡都市高速に入ったとたんに渋滞が始まりました。考えてみたら、例のＥＴＣ最高1,000円がお盆の前倒しで始まっていたのです。結局、福岡都市高速で空港口まで出るのに30分以上かかってしまいました。福岡ー大宰府間が不通のままお盆に突入した場合は、さらに渋滞が加速されて、恐ろしいことになりそうです。
　相当余裕を持って出発した関係で、お客様とは終始なごやかな感じで空港に到着することができました。福岡空港には自家用車で何回も行っているので、停める場所を探すにも私には慣れたものです。
　後ろのドアを開けてそれぞれの方が荷物を降ろしていくのをお任せしながら、お礼を言って会計をお願いしました。すると、「これとは別にこれを」と言って2千円を差し出されました。「いや、それはいただけません」と言うのですが、お世話になったからというので、あり難く頂くことにしました。
　さて、私は社長ですから運賃とチップを合わせて会社に売上として入れるのが正当でしょう。でも、初めてのチップですから、今回はあり難く自分の財布に入れることにしました。所得税のかからない、ありがたい所得として。