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ズクを出す

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ズクを出す
長野に住んでいる方から、私が「出銑」のことについて書いたブログにコメントをいただきました。
 長野の方言で、「ズクを出す」という言い方があって、「労を惜しまずに励む」という意味だそうです。この「ズク」を漢字にすると「銑」という字になって、まさに「銑鉄を出す」ということがこの意味になったという話です。
 ちなみに、Wikipedia(フリー百科事典)には、「ズク」について次のように説明されています。
「しばしば標準語による定義ができないとされる名詞。強いて言うならば、億劫がってなにかをやりだそうとしない状態を「(あなたは)ずく無しだ」などと形容するが、その逆になにか面倒なことを敢えてするようなときに「ずくを出す」と用いられることもある。
その構造分析に於いては、「ずく(主語)-が-無い(述語)」がひとつのセンテンスである、と見る者もあれば、「ずくが無し」または「ずく無し」が一語の形容詞である、と見る者もある。また、県内の高校には「ずく出せ修行」なるものがあるところもある。」
 
 確かに、銑鉄(せんてつ)のことを「ずくてつ」とも読みます。この方言が何故、長野なのかと言う点が興味深いものです。
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