「くらしの足をみんなで考える…」を終えて

東京に何回か足を運んで有志で準備してきた全国フォーラムが昨日終わりました。“くらしの足をみんなで考える全国フォーラム２０１２”というタイトルでした。
　フォーラム会場は、東京大学の工学部１４号館というところで、こんなに勉強会にふさわしい場所を提供していただいたことは、とても有難いことでした。久しぶりの東京大学でしたが、銀杏並木がとてもきれいで、流石に日本一の大学らしい重みがあります。

　移動手段の確保という点について、「何とかしたいけどいろんな壁にぶつかってしまった方」、「同じ悩みを共有したいという方」、「こんなやり方はどうかという意見を求めたい方」、全国にはやる気を持ちながら課題を持った方がたくさんいる筈です。大学、企業、ＮＰＯなどの立場を超えて本音で話し合おう、というフォーラムでした。日曜日というのに、全国からいろんな立場の方が集まりました。今回は第１回目であり、参加された方々にとって満足のいくような議論ができたかと言えば、それは難しいと思いますが、全体的な印象としてはまずまず成功と言っていいと思いました。
　終了後のアンケートを読んでみると、「議論の時間が少ない」「的を絞った方が良い」という意見が多かったように思えます。確かにごもっともな意見だと思いました。議論の時間については、最初のたたき台よりは多くしたつもりだったのですが、運営側の立場では、多く取り過ぎると議論にならなかった時やだらだらとした議論になった時の痛手の方が大きいと考えるのが通常です。的を絞るという点についても、第一回目ということで、多様な参加者に対して適当な的を決めるというのも難しかったと思います。ただ、次回以降の開催を望む声が多かったことから、概ねは今後にも期待しているという感じだと思いました。
　今回出てきた意見を集約して、次回ではもうちょっと的を絞った議論ができればと思いました。それにしても、“移動”ということに関して、これだけ関心を持った人がいるというのは、大変心強い限りです。