韓国の公共交通への将来ビジョン

韓国では、2005年に国営の鉄道局が上下分離して、韓国鉄道公社（通称：KORAIL）としてスタートしました。その韓国鉄道公社は2015年までにエネルギーコストや二酸化炭素排出コストなどの削減と約114万人の雇用創出を実現する内容の「エコ・レール2015」ビジョンを発表しました。総額42兆ウォン（約3兆4365億円）を投じ、鉄道の輸送分担率を現行の2倍まで拡大し、二酸化炭素排出量を10％削減することを主要目標としています。
　エネルギー効率の高い電気鉄道車両を今年84両導入するのを皮切りに、2015年までに2183両まで増やし、全ての電鉄路線に投入する。エネルギーコストを削減するとともに、全国を2時間台の生活圏に結ぶ計画です。
　また、鉄道、地下鉄、バス、タクシーなどをワンストップで利用できる複合交通駅舎の開発などに5兆4000億ウォンを投じる。こうした投資を通じ、旅客部門の輸送分担率を現行の15％から22．7％に、引き上げることを目標としている。
　このように、これからは公共交通にもっと投資して、環境対策や移動制約者対策に取り組まないといけないと思います。日