タクシーの本紹介その5「タクシー裏物語」
先日紹介したのは「裏事情」で、今回は「裏物語」。前者はジャーナリストのような人が書いた本ですが、今回は現役の運転手さんが書いた本です。タクシーに乗りながら、お客さんにタクシーにまつわるいろんな話をするとうけるので本にしてみた、という感じです。「過去にこんなお客様がいたとか、こんなことがあった、こんな事件があった、こんな運転手がいる」などといったおもしろい話が短編でまとめられています。
例えば、
・血まみれのヤクザ客
・運転手さん、前の車追って!
・年収1,000万の乗務員の秘密
・これまでに乗せた有名人
・しらないと損するタクシーメーターの話
・おむつをつけた乗務員
・タクシー隠語集
・事故を起こすとどうなるのか
半分くらいは私でも書けるような話ですが、やはりタクシーの常識が世間の非常識という面が多い業界ですね。恐らく、うちの乗務員の話をまとめても、これくらいの本は書けるのではないかと思います。
タクシーは、鉄道やバスと違って、1時的にはお客様と1対1の関係になって、同じ時間を共有します。大袈裟に言えば、いろんなお客様の人生を共有してしまうのです。ですから、まるで自分のことのように、いろんな物語が経験できるのだと思います。そういう意味では、変化もあっておもしろい職業なのかもしれません。