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タクシーの規制強化について

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タクシーの規制強化について
「そのまま そのまま 動かないで下さい」税務署の抜き打ち監査があるときは、こんな感じで机に座ったまま書類を片付ける訳にもいかない。
 去る7月11日のタクシー特別監視地域の指定は、こんな税務署の監査に似ています。来年の通常国会に規制強化を盛り込んだ道路運送法改正法案を提出する前に、駆け込みの増車を防ぐ意味で、増車に「待った」をかける手段を取ったようです。
 今まで、特別監視地域の指定にあたっては、タクシー業界は指定地域の拡大を訴えてきたようですが、国交省は国民が納得しないという理由で相手にしてませんでした。ところが、今回の指定は、業界の予想をはるかに超えるもので、「こんなことが簡単にできるものなんだ」と感じたのは私だけでしょうか?法律は変えずとも、通達だけでこんなに簡単に規制を強化できるなんて、法律って何なんだろうかと思ってしまいます。
 7月11日からは、新規でタクシー会社を始めるには40台もタクシーと人を揃えなければならなくなりました。タクシーを増車すると、重箱をつつくような監査がやってきます。この監査は、通常の監査とは違って「嫌がらせの監査」と言われています。要するに、ちょっとしたミスがあっても車両停止という処分がきます。日報に休憩場所が書いてなかったり、乗車地点と降車地点が書いてなかったり、点呼の記入が漏れていたり、どんな会社でも少しは漏れがあることを、いじめるように監査するのが監視地域の監査方針です。
 規制強化には、賛成できる面もあるのですが、もうちょっと前向きな規制強化ってないのでしょうか?
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