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自動車運転者の働き方改革に物申す

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自動車運転者の働き方改革に物申す
政府の「自動車運送事業の働き方改革関係省庁連絡会議」の初会合が6月29日開かれ、8月頃に「当面の対応方針」をまとめるとのことです。
 提出された資料を拝見すると、トラック、バス、タクシー運転手と全産業との労働時間や賃金、女性比率などの比較が示されています。
 検討の視点として、
1. 生産性の向上
2. 多様な人材の確保・育成
3. その他長時間労働を是正するための環境の整備
以上3項目が示されています。
 具体的な施策としてトラックの事例が示されていますが、はっきり言って、今までの流れではタクシーの根本的な対策を策定することはできないでしょう。何故なら、国交省はもとより、仮に専門家を集めて検討会を開いても、タクシーの根本的なことを理解している専門家はいないからです。
 以前から私が述べているように、乗降客数の統計が取れるような駅待ちタクシーについても踏み込んだ議論ができないようでは、専門家とは言えません。他業種と同等の賃金にするためには、どれだけの売上げが必要なのか?そして、その売上げを確保するためにどうしたらいいのか?そんな議論ができなければ、机上の空論になってしまいます。
 8月までの結論では、到底期待はできないでしょう。
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