国が求めるタクシーアンケート

タクシーの特定地域に指定されるにあたって、「利用者の意向を十分踏まえた上で議論すること」という注文がついたために、アンケートを取りなさいという指示が出ています。
　アンケート内容も業界では無理だろうから、国交省がアンケート案を示しています。それを以下に紹介します。
１．タクシーを利用しますか（頻度を選択）
２．主にどのような場合にタクシーを利用しますか（選択）
３．よく利用する曜日・時間帯を教えて下さい。
４．どのような方法でたくしーを利用しますか（選択）
５．タクシーを利用する際に重視する点は（選択）
６．普段度ご利用になるタクシーのサービス水準は？（選択）
７．ここ数年でのタクシーサービス水準の変化は？（選択）
８．タクシー乗車中に事故の危険を感じたことがあるか？
９． タクシー運転手の平均年収が全産業で大きく下回っていることをご存知ですか？
１０．タクシー運転手の労働環境（歩合制）をご存知ですか？
１１．タクシー運転手の平均年齢が現在５８．３歳であることについてどう思いますか？
１２．タクシー運転手の女性比率が２．３％であることについて、どのように感じますか？
１３．全国のタクシー会社の6割以上が赤字経営であることはご存知ですか？
１４．駅前や繁華街など街中にタクシーが多いと感じますか？
１５．タクシーが法令違反をしているところを見たことがありますか？
１６．普及を望むタクシーサービスはどのようなものですか？（選択）
１７．今後あればいいと思うサービスは？
１８．利用者としてどのようなことをタクシーに望みますか？
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　この内容を見ていくと「うう・・」と唸ってしまいます。タクシーの利用頻度や用途などは、すでにいろんな調査結果が出ているので、１００件程度のデータ採取ならしない方がましです。利用時間帯や、電話か流しかのデータなどは、デジタルデータの収集ができているので、そちらの方が母数も多くて正確です。タクシー運転手の年齢、年収、歩合制、女性比率などを知っているかと尋ねてどうするのでしょうか？求人難に追い打ちをかけるような「やぶへび」になってしまうような気がします。
　普及を望むタクシーサービスには、子育て、観光タクシーなどの選択になっていますが、定期券・フリーパスなど斬新的なアイディアもリストに入れて欲しいものです。利用者は、とにかく安価に安心して移動できる手段を求めている訳ですから、乗合でのタクシーなども選択肢に入れておくべきではないかと思います。
　どちらにしても、こんな帳面消しのアンケートならしないほうがいいと思います。