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通院等乗降介助は、何故減少しているのか?

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通院等乗降介助は、何故減少しているのか?
介護保険の要介護者が右肩上がりで増加しており、介護サービス利用高も同様に増えています。介護サービスのひとつである訪問介護の利用単位数の変化をグラフに示しています。平成17年から平成20年までは若干減少していますが、その後は令和元年まで5割くらい増加しています。しかし、訪問介護の中の1サービスである「通院等乗降介助」平成25年あたりから、右肩下がりで減少しています。
 病院に通院しなければならない要介護者は確実に増えているのに、なぜこのサービスだけが減少しているのでしょうか?その理由は、確かではありませんが、恐らく営業収支が合わなくて事業者が撤退している影響だろうと推察します。
 平成12年に始まった介護保険では、乗降介助も身体介護の報酬でスタートしましたが、平成15年に通院等乗降介助として分離し、半分以下の単位にしてしまいました。当初から厚生労働省は通院に介護保険を使うことに消極的で、通院乗降の単位を上げることもなく、市場から撤退していく様子を黙認しているものと思われます。
 要介護者が増えてくるに従って、乗降介助に時間を要する事例が増えてきた現状に対し、このままの評価では、今後もこのサービスは減少していくものと考えられます。それが、外出という効果に背を向けることになり、果たして有効な政策なのか、疑問に持っています。
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